税理士に聞いてみた!遺産はどのタイミングで相続されるのか?

身内の方が亡くなられた時に、その方が所持する遺産を引き継ぐことを相続といいます。
相続は分割協議や節税対策など様々な課題を抱える問題にもなりますが、その前に気になるのが「遺産はどのタイミングでもらえるのか?」という点ではないでしょうか。

恐らく殆どの方が、身内の死去に伴い葬儀を開くことになるかと思います。
しかし予算に余裕がない場合は、葬儀にかかる費用を遺産でまかなうことも考えなければなりませんね。

そうなった時に、どのタイミングで正式に遺産を相続できるのかを知っておかないと葬儀の段取りも進められません。
そこで今回は、現役税理士の方に相続のタイミングについてお伺いしてみました。

相続が貰えるタイミング

さて、遺産を貰えるタイミングですが、これは相続手続きが完了した後になります。
相続手続きとは、相続人が被相続人の遺産を受け取るために、各関係機関に必要書類を提出して承認をもらう一連の流れのことをいいます。

この手続は遺産がどのようなものかによって異なり、例えば銀行の預貯金の場合は金融機関の窓口にて被相続人名義の預金口座から相続人名義の預金口座へと払戻し手続きを行う必要があります。
不動産の場合は法務局が窓口になりますので、そこで被相続人名義の不動産を相続人名義へと変更する手続きを行います。

この手続きには審査があり、相続人の数や額によって違いがありますが目安として1週間から1ヶ月間ほどになります。
そして晴れて審査が通り正式に相続手続きが完了すれば、遺産は相続人のものとして法的に認められるようになるのです。