相続問題には「相続専門」の税理士がいるってご存知でしょうか?

一口に「税理士」といっても、不動産に強い税理士やサービス業に強い税理士など、専門とする分野は人それぞれ異なります。
例えるなら、同じ医師という括りの中でも「眼科」「皮膚科」「歯科」「産婦人科」などの区分けがあるようなものです。

虫歯になった時に、歯科ではなく皮膚科の先生に診療してもらっても意味はないですよね?
それと同じように相続問題を解決するためには、税理士の中でも「相続を専門とした」先生に相談しなければなりません。

相続問題は特に専門的な知識と経験が問われる

先ほど医師を例に挙げましたが、税理士の世界では医師のように厳密に「○○科」「○○担当」といった区分けはされておらず、あらゆる分野を包括的に担当する事務所といったスタンスが大半です。

しかし、実情は記事の冒頭で述べたとおり税理士の中でも得意分野と苦手分野(専門ではない分野)があり、特に相続問題においては税理士の力量次第でその後が大きく左右されるといっても過言ではありません。

ただでさえ大きなお金の関わる問題である上に、相続問題は家族間のトラブルの原因にもなるため、単に税務に精通しているだけでなく「人の心、感情」に寄り添える税理士でなければいけないのです。
これは税理士試験で学べることではなく、とかく経験によるノウハウの蓄積が欠かせません。

そして、実際のところ相続問題を専門とした税理士というのは非常に希少です。
ホームページ等で「相続問題も取り扱っています!」とPRしていても、それはあくまで「相続問題も対応できなくはない」程度であることが多く、税理士を介して更に問題が発展する事例もあります。

そのため、相続問題を税理士に相談する際は、確実に相続の対応件数・キャリアを重視するようにしましょう。
税理士と最初に面談する際に、具体的にどういった事例があり、どのように解決したのか、根掘り葉掘り確認することが大事です。